そうやって一回転して一日が過ぎるたびに、お月さまにはちょっとずつ、東の方へ移動してもらおう。
そろそろ、まとめなくちゃね?
では、ちょっと中途半端で難しいやつ、三日月の見える一日を始めよう。
お月さま役のおともだちには、ここんとこ(太陽のちょっと左のほう)に立ってもらおうか。約45度のところだ。
この三日月が地球(自分)の正面に見える時刻は、どうなる?
一周360度を45度で割ると、答えは8。つまり、45度は一周の8ぶんの1。
一日24時間の8ぶんの1は、イコール、3時間。
太陽が正面に見えるお昼の12時から、3時間たった午後3時ころに、この東側が丸く西側に「弦」のある「三日月」が南の空高く「南中」するんだ。
さらに地球が廻って夕方6時に太陽が沈んでも、まだ三日月は西の空低くに見えているね?
三日月が沈むのは、夕方6時から3時間たった、夜の9時くらいになる。
あとは、またぐるぐる夜の側を廻って…東の空に三日月が見えてくるのは何時?
左手の先に三日月が見えてくるとき、身体の角度は太陽から45度右の方を向いているはず。
そう、午前6時と正午のちょうど中間、つまり朝の9時ごろというわけだね。
さあ、廻れ、まわれ…、どんどん廻れ…。
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おっと、あともうひとつだけ。
月が東の地平線から昇るとき、あるいは西の地平線に沈むときのことを考えてくれたまえ。半月か三日月の時が判り易いな。欠けた月の形が回転することに気をつけて欲しいんだ。
例えば上弦の半月が東の地平線から昇ってくるのは、正面に太陽がある(昼の12時)として、月が太陽に対して90度左側に位置しているときだったね?
このとき、太陽の在る側半分が照らされて、その反対側は影になって半月に見えているのだった。
しかも太陽に向いた丸い側を「上」として昇ってくることになるよ。 きみは地球の上に仰向けに寝転んで左手の方向へ回転しているんだから。
そして6時間後の夕方6時には、きみはその半月を正面に見るところまで回転する。
このとき、半月はどう見える? 月の出の時よりも90度回転して、右側が丸くちょうど左半分がすぱっと切れた半月の形で南中しているはずだね。太陽はちょうど90度右手の方向、西の空に沈んでゆくところだから。
この半月が右手の西の地平線に沈むのは、さらに6時間後の真夜中0時ということになるが、そのとき太陽は背中の後ろ側、地球の裏側の方角にいるのだから、西のほうを見たときには月の下側が照らされてる状態のはずだ。
丸い側を下にして沈んでゆくんだね。
この6時間でまたまた90度、月の形も回転したわけだ。
月は(太陽も星もそうだけど)そのままの形で夜空を動くわけではないんだね。
ということは、月のどっち側がどういう角度で欠けているかを見さえすれば、どこら辺に太陽があるのか、つまりおおよその時刻もわかるという寸法さ。 |
さあ、後は自分達だけでやるんだよ。
真っ暗な新月から三日月になって、どんどん太って半月になって、さらに太って満月になって、今度は月の西側から欠けていって下弦の半月になって、さらに欠けて27の月になって…新月になって、またまた…。
どんな月の形の時、何時にどの方角のどれくらいの高さの空にその月が見えるのか?
こんな具合に太陽と月を置いて、自分が地球になったつもりで両手を拡げてぐるぐる廻ってひとつひとつ考えてみればゼッタイにわかるはずなのさ。
もうキミにもね。
さあ廻って考えてみよう、ぐるぐるぐるぐるぐる〜〜〜〜〜〜〜〜。